仁科記念講演会は本財団の重要な活動のひとつですが、講演会に出席できなかった人のために講演記録をぜひ出版する必要があるというのが初代理事長であった故渋沢敬三氏の強い希望でした。また2代目の理事長であった故朝永振一郎博士は、これは財団が社会に対して開いている重要な窓であるから、財団として大いに力を入れるべきであるというのが持論でした。このため講演会の記録は出来るだけ保存し、講演会記録(NKZ)として出版するよう努力しております。また財団の広報誌「財団案内」を出版するとともに、仁科博士、朝永博士をめぐる科学史資料の収集調査を行っています。
目次
1. 仁科記念財団案内(最新号およびアーカイブズ)2. 「仁科芳雄と原子物理学のあけぼの」展 2005年国立科学博物館
3. 仁科芳雄博士「生誕120周年記念」出版
4. 仁科芳雄博士「生誕110周年記念」出版
5. 仁科記念財団・東京大学宇宙線観測所製作「東京大学宇宙線観測所乗鞍岳」(30分)
6. 仁科記念財団編纂「原子爆弾」広島・長崎の写真と記録
7. 映画「ニールス・ボーア」(英語版:59分)
8. 仁科芳雄博士「生誕100周年記念」出版
9. 「原子時代の科学」(初期の定例仁科記念講演録)
10. 「原子力と私」「原子爆弾の完成」
11. 「仁科記念講演録集」「仁科芳雄往復書簡集」
12. 仁科記念講演録などのNKZシリーズ
仁科記念財団案内(最新号およびアーカイブズ)
仁科記念財団は1955年に戦後いちばん早く学術振興財団として、わが国の原子科学の祖、仁科芳雄博士を記念して創立され、そのとき以来毎年「仁科記念賞の贈呈」と「定例仁科記念講演会」を欠かさず行い、またその他いくつかの事業を続けております。
財団の存在の意義が広く認められ続けるためには、国内外の広い層からのご支持とご協力が必要であります。そして実際、今日まで活動を続けることができましたのは、古くからの財団関係者に限らず、多数のかたがたの温かいご支持とご協力のおかげであります。
そのようなご支持とご協力にこたえ、さらにその輪を広げることを念願して、当財団は1984年以来、この小冊子「仁科記念財団案内」を毎年発行しております。この小冊子の「案内」という名前は戦前の財団法人理化学研究所が出していた同様な小冊子にならってつけました。戦前の「理研」は、欧文と和文の研究報告の出版のほかに、毎年、各研究室の研究題目と所属研究者全員の氏名を記した質素な小冊子を出しておりました。それにつけられていた「理化学研究所案内」という、かざり気のない名称は、当時の「理研」の気風をよく表していたように思います。それにならって名づけたこの小冊子が、すこしでも多くのかたに、仁科記念財団に対して親しみをもっていただき、支持者になっていただくのに役立てば幸いです。(序文の抜粋)
1984年以前の記録については、「50年のあゆみ」をご覧ください。
仁科記念財団は、1955年に仁科芳雄博士の偉大な業績を記念して創立され、2005年に50周年を迎えた。この半世紀にわたり財団は、仁科記念賞の贈呈、研究助成金の贈呈、海外への研究者派遣、外国のすぐれた学者の招聘、発展途上国研究者の来日研究助成、仁科記念講演会の開催、仁科記念文庫の運営、仁科博士、朝永博士をめぐる科学史資料の収集調査、などの事業を行ってきた。
この機会に、これまで財団を支えてこられた数多くの方々への感謝の気持ちをこめて、「50年のあゆみ」を資料としてまとめた (2005年12月)。また、巻末に故鎌田甲一元常務理事の講演録「仁科博士とその時代」を加えた。(山崎敏光前理事長 序文抜粋)
「仁科記念財団50年のあゆみ」「仁科博士とその時代」(吉田茂首相を会長とした仁科記念財団設立発起人会の「財団設立趣意書」など、財団設立の経緯が記述されています)
Nishina Memorial Foundation 2008
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「仁科芳雄と原子物理学のあけぼの」展 2005年 国立科学博物館
(画像をクリック)日本の科学者技術者展シリーズ 第2回「仁科芳雄と原子物理学のあけぼの」~(財) 仁科記念財団創立五十周年記念・世界物理年記念~に展示された「パネル」をご覧いただけます。この展覧会は、2005年11月12日~12月18日に国立博物館で開催されました。
主催者「ごあいさつ」:本年は、アインシュタインが特殊相対性理論などの重要な業績を発表してから100年となることを記念する「世界物理年(World Year of Physics2005)」です。また、日本の物理学の発展に大きく寄与した仁科芳雄を顕彰する仁科記念財団は創立50周年を迎えます。
物理学は、自然界の謎を解き明かして私たちの世界を広げるとともに、技術革新の礎として日常生活にも大きな影響を与えてきました。
近代日本の物理学は、西洋の学問の吸収から始まりました。私たちの先達はまず西洋に学び、次いで自分たちで研究を進め、さらに後進を育てようとしました。彼らの努力が世界に広く認められ始めるのは、量子力学が誕生し、原子の世界が解明されるようになってからのことでした。その背景には、ヨーロッパから最新の理論と研究方法を持ち帰り、理化学研究所で自ら研究を進めるとともに、多くの科学者を育てた仁科の貢献がありました。
このたび、国立科学博物館では、仁科記念財団・理化学研究所と共催で、仁科と、彼にゆかりの深い長岡半太郎、菊地正士、朝永振一郎、湯川秀樹、坂田昌一に焦点を当てた展覧会を開催することといたしました。
6名に関する100点あまりの資料を通して、彼らの業績と人柄についてご理解を深めていただければ幸いです。物理学者たちの挑戦の跡をたどる本展が、物理学を身近に感じていただく契機となることを願っています。
開催にあたり、ご協力賜りました方々に厚く御礼申し上げます。
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仁科芳雄博士「生誕120周年記念」出版
(画像をクリック)仁科芳雄博士生誕120周年記念講演会「日本現代物理学の父 仁科芳雄博士の輝かしき業績」
講演:
1)小林誠(日本学術振興会理事、高エネルギー加速器研究機構特別栄誉教授)「コペンハーゲンから理研へ─素粒子物理学のあけぼの」
2)西村純(東京大学名誉教授、宇宙科学研究所名誉教授)「ミューオンの発見」
3)池田長生(筑波大学名誉教授、元日本アイソトープ協会常務理事)「ウラン─237と対称核分裂の発見」
(画像をクリック)仁科芳雄博士生誕120周年記念講演会「仁科博士と日本の加速器科学の発展」
於:第1回世界加速器会議(IPAC’10)
講演:
1)山崎敏光(仁科記念財団理事長)“Greetings by the president of Nishina Memorial Foundation”
2)上坪宏道(理化学研究所)“Foreword-Dr. Yoshio Nishina”
3)Michael Craddock (TRIUMF) “Cyclotrons and FFAGS: From Nishina’s Pioneering Work to RI-Beam Factory”
4)木村嘉孝(高エネルギー加速器研究機構)“From TRISTAN to B-FACTORY”
5)石川哲也(理化学研究所)“Developments of SR in Japan”
6)山崎良成(高エネルギー加速器研究機構)“From KEK-PS to J-PARC”
7)山田聰(群馬大学)“Accelerator Developments for Cancer Therapy”
8)Marc Ross (FNL) “Status of ILC and the Role of Japan in developing the ILC”
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仁科芳雄博士「生誕110周年記念」出版
(画像をクリック)仁科芳雄博士生誕110年記念「仁科芳雄博士を偲ぶ座談会」全力疾走の人生 仁科芳雄
出席者:
1)玉木英彦(東京大学名誉教授)2)斎藤信房(東京大学名誉教授)3)木越邦彦(学習院大学名誉教授)4)中根良平(理化学研究所名誉相談役)5)西村純(宇宙科学研究所名誉教授)6)西島和彦(仁科記念財団理事長)
1)佐藤清(科学振興仁科財団理事長)2)高田要平(仁科会館前館長)
司会)江沢洋(学習院大学名誉教授)
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仁科記念財団・東京大学宇宙線観測所製作 映画「東京大学宇宙線観測所乗鞍岳」(30分)
西村純 仁科記念財団顧問(元東京大学宇宙科学研究所長)著「宇宙線を追う人々」科学朝日1963年12月号掲載 は⇒はここをクリック。
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仁科記念財団編纂「原子爆弾」広島・長崎の写真と記録
「刊行のことば」朝永振一郎:仁科記念財団は故仁科先生の指導と援助によって完成されたいわゆる「原爆映画」がアメリカに持ち去られ、原爆災害に関する貴重な資料が日の目をみないでいることをかねがね残念に思っていた。そこで財団は、一方では故仁科先生と親交のあったアメリカの科学者たちに対して、この映画が一日も早く日本に引き渡されるようアメリカの有力者に働きかけることを依頼すると共に、他方日本国内においては、原爆災害の調査に従事された科学者、報道関係者、映画撮影者のかたがたに協力を求めて、一つのまとまった解説つきの記録を編纂することにし、その構成等について案をねりつつあった。ところが原爆映画はアメリカ当局から日本側に引き渡されることになり、それとともに、記録編纂の計画は急速に具体化し、ここに内容見本をひろく提示できるようになった。この記録が、原水爆戦争のもたらす恐るべき様相を正確に世人に伝え、そのことによって、核兵器は二度と再び使われではならぬという世論の形成にそれが役立つことは、編纂者の切なる願いである。
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刊行された書籍【閲覧はお問合せ下さい】
元常務理事 故中根良平著「原爆被害調査と原爆映画」I.「長崎における原子爆弾の効果」II.「原爆映画はなぜ全面公開されなかったか」 日本アイソトープ協会発行 Isotope News 2000年7、8号掲載
【横山資料】 仁科→GHQ (1947年12月1日)
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映画「ニールス・ボーア」(英語版:59分)
仁科記念財団は、1985年、「ニールス・ボーア生誕百周年記念」として、ボーアの一生を描いたフィルム:”Niels Bohr” 2巻(英語版)を購入しました。この映画は、デンマーク政府の Film Office が外務省、教育省および文化省の後援のもとに、デンマークの映画ディレクター、オール・ジョン(Ole John)に依嘱して制作したものです。1987年版財団案内には、「この映画の上映は、希望する大学や研究所からの申し込みにより、仁科記念財団との共催の形の周回でおこなうことにします」とあります。イントロのシーンで、若き仁科芳雄が登場します。
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【視聴希望の方はお問合せください】[仁科YouTubeチャンネル] で映画をご覧いただけます。
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ボーアの左隣に若き日の仁科先生
仁科記念財団の制作した映画の邦訳 は⇒ここをクリック。
ニールス・ボーア「国連への公開状」(仁科記念財団訳) は⇒ ここをクリック;「解説」(23ページ) からお読みになることをお勧めします。
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仁科芳雄博士「生誕100周年記念」出版
仁科博士の生誕100周年を記念する国際シンポジウム “Evolutional Trends of Physical Science” が1990年12月5日から7日にわたって東京都文京区本駒込の日本医師会館で開催されました。仁科記念財団と理化学研究所との共同主催で,文部省,科学技術庁,日本医師会,日本アイソトープ協会の後援を得て行われました。会場の医師会館は,仁科博士ゆかりの地である旧理研敷地内に新築された立派な会館で,日本医師会のひとかたならぬご厚意により使用できました。
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郵政大臣からの贈呈状(日本アイソトープ協会所蔵)
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1990年に発行された記念切手
このPDFは、1991年5月に Springer Verlag のプロシーディングスとして出版された講演録です。(表紙と裏表紙)
講演者:1)Preface: M. Suzuki and R. Kubo 2)”Yoshio Nishina, the Pioneer of Modern Physics in Japan”: R. Kubo 3)”Yoshio Nishina, a Founder of Modern Science in Japan”: J. Kondo 4)”In Memory of Dr. Yoshio Nishina”:M. Kotani 5)”To the Conference Commemorating the Centenary of Yoshio Nishina”: A. Bohr (read by B.R. Mottelson) 6)”Oskar Klein and Yoshio Nishina”: G. Ekspong 7)”Does Physics Ever Come to an End?”: R. Peierls 8)”Where Do We Go from Here?”: L.M. Lederman 9)”Dynamical Symmetry Breaking”: Y. Nambu 10)”Problems in Nuclear Physics”: B. Mottelson 11)”Directions of Heavy Ion Physics”: P. Kienle 12)”The Nucleus as an Assembly of Quarks”: S. Nagamiya 13)”How Has Space Astrophysics Expanded the Horizon of Physic?”: M. Oda 14)”Chaos and Complexity: The Results of Non-linear Processes in the Physical World”: L.P. Kadanoff 15)”New Trends in the Physics of Phase Transitions”: M. Suzuki 16)”Nuclear Fusion, Its Physics and Technology”: B.B. Kadomtsev 17)”Cold Fusion – Does It Have a Future?”: J. Schwinger 18)”High Temperature Superconductivity: History and General Review”: V.L. Ginzburg 19)”SO(4) Symmetry in a Habbard Model”: C.N. Yang 20)”Some Trends in Solid State Physics”: Yu.A. Ossipyan 21)”From Physics to Synergetics”: H. Haken 22)”Physics, Computation, and Biology”: J.J. Hopfield 23)”Oder in Molecular Biology”: A. Klug 24)”Closing Address : History of RIKEN”: M. Oda
(画像をクリック)日本物理学会誌 第45巻10号 特集「仁科芳雄生誕百周年記念」:1)はじめに:久保亮五 2)仁科芳雄の生涯:辻哲夫 3)研究の日々:Oskar Klein 4)日常の生活:Margrethe Bohr 5)父の回想:仁科雄一郎 6)父の日常の言動:仁科浩二郎 7)理論研究:小林稔 8)仁科研究室・宇宙線・霧箱:竹内柾 9)電離箱、計数管による宇宙線研究:宮崎友喜雄 10)理研のサイクロトロン物語:田島英三 11)仁科芳雄とアイソトープ:斎藤信房 12)仁科先生と放射線生物学:森脇大五郎 13)量子力学形成の現場で学ぶ:江沢洋 14)仁科芳雄の帰国前:勝木渥 15)仁科芳雄の果たした役割:玉木英彦 16)京都の実情:内田洋一 17)理化学研究所の財政と研究資金 18)仁科芳雄博士に関する資料の現状:竹内一・矢崎裕二 19)仁科芳雄年表:竹内一・廣政直彦
(画像をクリック)日本IBM広報誌「無限大」: 1)はじめに:山崎敏光 2)仁科芳雄─巨大なオーガナイザー:辻哲夫 3)写真による小伝の試み:玉木英彦 4)叔父・仁科芳雄の思い出:仁科嘉治男 5)理研時代と日本の物理学:辻哲夫 6)明治の科学者:岡部昭彦 7)ボーア・グループとコペンハーゲン精神:堀健夫 8)20世紀の初頭に物理学は変わった:江沢洋 9)宇宙線事始めと「親方」:島村福太郎 10)仁科研初期の思い出:竹内柾 11)父の感じた日本の後進性:仁科雄一郎 12)父 芳雄の留学生活:仁科浩二郎 13)年譜
仁科生誕百周年記念としては,このほかに,仁科博士のポートレイトをモチーフにした切手が「ラジオ・アイソトープ利用50周年」記念として,博士の誕生日に合わせて12月6日に発行されました。 ─「1991年版財団案内」より抜粋 ─
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「原子時代の科学」(初期の定例仁科記念講演録)
本書は、1955年の第1回から1959年までに開催された初期の定例仁科記念講演会の講演録集です。故玉木英彦元常務理事の「あとがき」に、この講演会の開催が仁科芳雄先生の倦むことのない啓もう精神を引き継いだものであること、講演会に参加できなかった人たちのために講演録集を出版したことなどが語られています。
- (表紙) (目次)
- I)「宇宙線の話」朝永振一郎 II)「流転する宇宙」畑中武夫 III)「物質の構造」菊池正士 IV)「原子核の実験」熊谷寛夫
- V)「太陽と地球との関係」萩原雄祐 VI)「宇宙線研究20年」石井千尋 VII)「放射線の生物作用とその機序」岡小天 「あとがき」玉木英彦
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「原子力と私」「原子爆弾の完成」
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「原子力と私」 仁科芳雄博士著 学風新書
1945年8月の広島長崎原爆被害調査から1951年に急逝されるまでに雑誌等に発表された一般市民向けの解説集
目次:「原子力について」「原子爆弾」「原子力の管理」「原子力問題」「日本における原子力研究の条件」「原子弾と肥料」「原子力と平和」「原子力問題の新段階」「原子力・今後の課題」「ラジオアイソトープが輸入されるまで」「ボーア」「湯川理論の発展」「日本再建と科学」「科学活動と経済活動」「国際平和の基礎」「政治の科学性」「組織の力」「発明と研究」「わが科学者のつとめ」「われらはいかに前進すべきか」「二十世紀前半における物理学の歩みとその後半の夢」「国際学術会議への旅」「外から見た日本」「私は何を読んだか」
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「原子力と私」 仁科芳雄博士著 学風新書
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「原子爆弾の完成」─スマイス報告─ 仁科芳雄 監修 杉本朝雄・田島英三・川崎榮一 譯 岩波書店(1951) (序文のみ)
原子爆弾が投下された翌年の1946年に、”Atomic Energy for Military Purposes” by H.D. Smyth が発表されました。このスマイス博士は仁科博士の友人で、この本は、その邦訳です。pdfは仁科博士の序文のみですが、原文を閲読されたい方はここをクリックしてください。この論文だけでなく、アメリカの原爆開発が詳しく公開されています。
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「仁科記念講演録集」「仁科芳雄往復書簡集」
仁科記念財団では財団創立50周年の記念行事の一環として、次の書籍を出版しました。 は出版社の広告です。
仁科記念講演録集
- 「Nishina Memorial Lectures」(英語講演録) Springer (出版社の広告)
- 「現代物理学の創造」愛蔵版(仁科記念講演録集1) シュプリンガー・ジャパン (出版社の広告)
- 「現代物理学の創造」1巻、2巻、3巻(仁科記念講演録集) Springer (出版社の広告)
仁科芳雄往復書簡集
仁科記念講演録などのNKZシリーズ
仁科博士の誕生日である12月6日前後に行っている定例の記念講演会、および外国の著名物理学者が来日した折りに開催している仁科記念講演会の記録です。
アイコンのあるものはクリックしてダウンロードいただけます。
- 1.朝永振一郎:「原子論の発展」 中学高校の理科教員のための講演 (NKZ No.1; 1962年)(全文)
- 2.朝永振一郎:「ニールス・ボーア博士のこと」;青野雄一郎:「太陽と電離層」 中学高校の理科教員のための講演;「財団のあゆみ」;澁澤敬三:「デンマークと日本」;長岡治男:「理研の現状と抱負」;小出昭一郎:「ブリストル大学 H.H.Wills 物理学研究所 (NKZ No.2; 1963年)(全文)
- 3.朝永振一郎:「放射能の話」;山崎文男「アイソトープとともに10年」;松浦二郎:「ヘヴェシー先生とトレーサー」(NKZ No.3; 1963年)(全文)
- 4.菅 義夫:「電子冷凍の理論と応用」;有山兼孝:「ニールス・ボーア教授 記念学会の記」;我妻栄:「頭脳労働はタダか?」;村上一昭:「ボリビア・チャカルターヤ宇宙線研究所」(NKZ No.4; 1964年)(全文)
- 5.小田 稔:「宇宙の考古学」;丹生潔:「レベデフ物理学研究所の1カ月」 (NKZ No.5; 1964年)(全文)
- 6.鳩山 道夫:「エレクトロニクス時代とトランジスタ」;三宅三郎:「インドの宇宙線研究」(NKZ No.6; 1965年)(全文)
- 7.湯川 秀樹:「仁科先生と朝永さんと私」;朝永振一郎:「量子電気力学の発展」 (NKZ No.7;1966年)(全文)
- 8.W.Heisenberg:「現代科学における抽象化」;平田 森三:「割れ目の話」;「吉田茂元首相への哀悼」;「昭和41年度事業報告書から」 (NKZ No.8; 1967年)(全文)
- 9.後藤 英一:「電子計算機の得手と不得手」;「昭和42年度および43年度の事業報告」 (1969年)(全文)
- 10.湯川 秀樹:「物理学者群像」;湯川秀樹・朝永振一郎:「対談」;「昭和44年度、45年度および46年度の事業報告書」 (1972年)(全文)
- 11.小田 稔:「X線星とブラックホール」;市村宗武:「ニールス・ボーア研究所昨今」;「昭和47年度から50年度までの事業報告書」 (1977年)(全文)
- 12.朝永振一郎:「宇宙観の変遷」;「シュウィンガー博士招聘と朝永博士追悼の講演」;「昭和51年度以降の事業報告書」 (1980年)(全文)
- 13.Jullian S. Schwinger: ”Tomonaga Sin-itiro:A Memorial Tow Shakers of Physics” (1980年)(全文)
- 14.戸田盛和:「自然現象と非線形数理」;朝永振一郎・藤岡由夫:対談「仁科先生と私」;「昭和55年度事業報告書」(1981年)(全文)
- 15.長谷川博一:「宇宙塵と惑星の誕生」;茅誠司、瀬藤象二、中泉正徳(司会:山崎文男):座談会「アイソトープ協会の創業の前後」;仁科芳雄:「ローレンス教授と理研大サイクロトロン」;「昭和56年度事業報告書」;「NKZ1~15総目次」(1982年)(全文)
- 16.中嶋 貞雄:「極低温の世界」;朝永振一郎:「原子核物理の思い出」;「仁科博士からブラケット博士への手紙」;玉木英彦:「仁科研究室草創期の宇宙線霧箱実験について」(仁科先生が海軍工廠に実験延長を依頼した手紙)(1982年)(全文)
- 17.Y. Nishina’s Correspondence with G. Hevesy 1928-1949 (1983年)(往復書簡全文)
- 18.本庶 佑:「動く遺伝子」;「C.S.Wu女史の講演」;朝永博士から仁科博士へ「ドイツからの引き上げ船上の手紙」;「ヘベシー・仁科 書簡集」(邦訳)(1983年)(全文)
- 19.Chien-Shiung Wu:”The discovery of the Parity Violation in Weak Interaction and its Recent Development”(1984年)(全文)
- 20.Y. Nishina’s Correspondence with Niels Bohr and Copenhageners 1928-1949 (1984年)(往復書簡全文)
- 21.Y. Nishina’s Letters to Niers Bohr, G. Hevesy and others 1923-1928 (1985年)(往復書簡全文)
- 22.Freeman J. Dyson:“Origins of Life” (1985年)(全文)
- 23.Richard P. Feynman:”The Computing Machines in the Future” (1986年)(全文)
- 24.Ben. R. Mottelson:”Niels Bohr and the Development of Concepts in Nuclear Physics” (1986年)(全文)
- 25.西川 哲治:「素粒子の素粒子“クオーク”を探る」 (1986年)(全文)
- 26.南部陽一郎:「素粒子は粒子か?」 (1986年)(全文)
- 27.Supplement to the Publications No.17, 20, and 21 (1986年)(全文)
- 28.菊池 健:「大型加速器で素粒子を探る」 (1988年)(全文)
- 29.ニールス・ボーア:「国連への公開状」 (1988年)(和訳)
- 30.Kai Siegbahn:“From X-ray to Electron Spectroscopy” (1983年)(全文)
- 31.P. W. Anderson:“Theoretical Paradigms for the Sciences of Complexity” “Some Ideas on the Aesthetics of Science”(全文)
- 32.L. van Hove:“Particle Physics and cosmology; New Aspects of an Old Relationship” (1990年)(全文)
- 33.P. A. M. Dirac:“Y. Nishina, Correspondence 1928-1948” (1990年)(全文)
- 34.木越 邦彦:「放射能で年代をはかる」 (1990年)(全文)
- 35.J. W. Cronin: “The Experimental Discovery of Parity Violation” (1994年)(全文)
- 36.近藤 淳:「金属電子の特異な振舞 フェルミ面効果」 (1995年)(全文)
- 37.H. Rohrer:“The Nanometer Age:Challenge and Chance” (1995年)(全文)
- 38.P.-G. de Gennes:“From Rice to Snow” (1998年)(全文)
- 39.H. Kroto:“Science – A round peg in a square world” (1998年)(全文)
- 40.Jerome I. Friedman: ”ARE WE REALLY MADE OF QUARKS ” NKZ No.40(2000年)(全文)
- 41.外村 彰:「量子の世界を見る」 NKZ No.41(2000年)(全文)
- 42.M. J. G. Veltman: “Very Elementary Particles” NKZ No.42(2003年)(全文)
- 43.伊達宗行:「仁科記念賞で見る物質科学の進歩」 NKZ No.43(2005年)(全文)
- 44.西島和彦:「仁科芳雄と日本における素粒子物理学の原点」 NKZ No.44(2005年)(全文)
- 45.Chen Ning Yang:“The Klein-Nishina Formula & Quantum Electrodynamics” NKZ No.45(2005年)(全文)
- 46.小林 誠:「素粒子物理学はどこへ向かうのか」 NKZ No.46(2006年)(全文)
- 47.川路伸治:「半導体二次元電子の量子輸送」 NKZ No.47(2008年)(全文)
- 48.中根良平・上坪宏道・外村彰・丸山瑛一・矢野安重: [座談会]「栄光の理化学研究所-その歴史と今後の発展-」 NKZ No.48(2008年)(全文)
- 49.Yuan T. Lee:“Human Society in a Cross Road – A Perspective of a Scientist -” NKZ No.49(2008年)(全文)
- 50.南部陽一郎:「自然法則の対象性とその破れ」 NKZ No.50(2009年)(全文)
- 51.益川敏英:「70年代の素粒子、混沌からパラダイムへ」 NKZ No.51(2009年)(全文)
- 52.小林 誠、西村 純、池田長生:「仁科芳雄博士の輝かしき業績」 NKZ No.52(2010年)(全文)
- 53.秋光 純:「高いTcを持つ新しい超伝導体を求めて」 NKZ No.53(2002年)(全文)
- 54.江沢 洋、井戸達雄、初田哲男:「原子力と仁科博士」 NKZ No.54(2012年)(全文)
- 55.中根良平、矢野安重、米倉義晴:「アイソトープ科学の最前線─核物理から核医学まで─」 NKZ No.55(2008年)(全文)
- 56.高橋義朗、三田一郎:「第60回定例仁科記念講演会」 NKZ No.56(2014年)(全文)
- 57.前田恵一、三尾典克:「第61回定例仁科記念講演会」 NKZ No.57(2015年)(全文)
- 58.川上則雄、十倉好紀:「第63回定例仁科記念講演会」 NKZ No.58(2017年)(全文)
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